現在沖縄では、小笠原諸島の海底火山「福徳岡ノ場」から噴出したとみられる軽石により漁業をはじめ様々な影響が出ています。この軽石が今月下旬には伊豆諸島にも到達すると予測されています。どの程度の量の軽石が漂着するのかはわからないとのことですが、都では港内に軽石が入らないようにオイルフェンスを準備しています。また、漁業調査指導船等による漂流状況のモニタリングを強化し、漁船等へ情報発信を行うこととしています。今後、被害が最小限にとどまるよう、各町村と連携して取り組んでまいります。
さて、都では、デジタル技術を活用して島しょ地域の様々な社会課題を解決するため、八丈島をモデルとしてプロジェクトを進めており、その一つとして、医療福祉の分野において、島しょと都立広尾病院との間の画像のやり取りに5Gを活用する実証実験が予定されています。
現在も、島しょの医療機関から広尾病院に、X線撮影や内視鏡などの写真を専用のシステムで送信することは可能であり、この画像をもとに、島しょの医師が広尾病院の専門医から助言を受けることはできますが、動画を送ることはできません。
そこで都は、島しょ医療をさらに充実させていくため、超音波検査などの動画を5Gを用いてリアルタイムで送信し、その有効性を検証する実証実験を八丈島と広尾病院の間で行うこととしています。
今後、都は、関係者の皆様のご協力をいただきながら準備を進め、八丈島に5Gの基地局が設置された後、来年2月から3月に実験を行う予定です。都では、今回の実験の結果を踏まえ、実際の運用について検討を行っていくとしており、島民の皆様により質の高い医療サービスを提供するための取組が進められていきます。